世の中のエネルギー消費量は右肩上がりで増えており、再生可能エネルギーやCO2削減が叫ばれて久しく、お金の流れはESG投資へと向かっている。
一方、私たちの暮らしで直接火を使うこと、見ること感じることは少なくなっており、エネルギーを消費していると実感するのは、レンジでチンをした時くらいで「ただ今の電力は5円でした」と教えてくれる。冷凍ものは結構電力を消費するのねなんて思いながらも、次には「お風呂が沸きました」と優しく教えてくれるので、風呂に入ればそんなことも忘れてしまう。
生活は益々便利になり、私が生きてきた、たかが数十年の間でも、お腹がすけば24時間食べ物を買いに行くことができ、外出中でも電話やビデオ通話どころか、車の中で会議に参加することもできる。また、ポチっと押せば次の日には本でも、犬の服でも、しまいには、少し待てば温かい食事も届けられる。.
しかし、そこには莫大なエネルギーと労働力が使われ、一般的な生活をしている者には感じることが少なくなってきた「火」が使われている。今日はそんなことを考えさせてくれた、小田原満福寺の火伏祭の撮影だ。